インビザラインとワイヤー矯正の7つの大きな違い!両者のメリットとデメリットも一挙に解説!

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これまで、歯列矯正といえばワイヤー矯正でした。しかし、近年はマウスピース型矯正装置を装着するインビザラインが存在感を増してきています。巷で、インビザラインの広告をよく見かけるようになりましたよね。ただ、このように歯列を矯正する方法に選択肢が増えたことで、患者さまの中には以下のような疑問を抱く方が少なくありません。

「インビザラインとワイヤー矯正で迷っている…結局どっちが良いんだろう…?」「インビザラインとワイヤー矯正の違いを詳しく知りたい…」

そこで、当記事では以下の内容を解説いたします。

  • 【疑問】インビザラインとワイヤー矯正はどちらの方が良いの?
  • インビザラインとワイヤー矯正の7つの違いを解説
  • 【比較検討】インビザラインとワイヤー矯正両者のメリットとデメリットを解説
  • インビザラインとワイヤー矯正で迷ったら?歯列矯正のカウンセリングを受けよう!

記事の後半では、インビザラインとワイヤー矯正の違いを踏まえた上でのそれぞれのメリットとデメリットを一挙に解説します。現在、インビザラインとワイヤー矯正で迷われている方は、決断する補助になるため、ぜひ最後までご覧ください。

インビザライン治療をきっかけに、ホワイトニングやインプラントなど他の治療も行いたいという方は、こちらのページをご覧ください。>>インビザラインと組み合わせられる治療

【疑問】インビザラインとワイヤー矯正はどちらの方が良いの?

【疑問】インビザラインとワイヤー矯正はどちらの方が良いの?

歯列矯正のカウンセリングを行っていると「インビザラインとワイヤー矯正はどちらの方が良いのでしょうか?」という質問をたくさん頂きます。

結論からお伝えいたしますと、最適解は患者さま個人によって異なります。そのため、インビザラインとワイヤー矯正両者の違いを理解して、患者さま個人に最適な治療法を選ぶことが重要です。治療法を選び間違えると、治療を開始してから後悔する可能性があるので、ここでしっかりと違いを理解していきましょう。

まずは、簡単にインビザラインとワイヤー矯正の治療方法について解説させてください。ワイヤー矯正は、皆さまもご存じの通り、ワイヤー矯正装置(ブラケット)を歯の表面(もしくは裏面)に装着して歯を動かす治療法です。ワイヤーがしなることで、歯根膜に適切な圧力をかけられます。

一方、インビザラインは、マウスピース型矯正装置(アライナー)を装着して歯を動かす治療法です。アライナーと歯並びとの間にわずかなズレを設けることで、動かしたい歯の歯根膜に圧力をかけていきます。

歯を動かすために歯根膜に圧力をかけることは同じですが、その手段が異なるのですね。そして、インビザラインとワイヤー矯正で異なることは、手段だけではありません。以下で、インビザラインとワイヤー矯正の7つの違いについて解説するので、ぜひ続けてご覧ください。

インビザラインの仕組みについて詳しく記載している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。

対応できる症例数が違う?インビザラインとワイヤー矯正の7つの違いを解説

対応できる症例数が違う?インビザラインとワイヤー矯正の7つの違いを解説

上記で、インビザラインとワイヤー矯正では、歯根膜に圧力をかけるための手段が異なると解説しました。しかし、異なることは、手段だけではありません。治療中の見た目や対応症例など、さまざまな点で違いがあるので、早速見ていきましょう。

インビザラインとワイヤー矯正の7つの違いは、以下の通りです。

インビザラインワイヤー矯正
①治療期間平均2年~4年平均2年~3年
②治療中の痛みほとんど感じない強めの締め付け感を感じる
③治療中の見た目マウスピース型矯正装置は目立たない歯の表面に付けるワイヤーが目立つ
④治療中の食事制限なし一部制限がかかる
⑤治療中のセルフケアいつも通りブラッシング可能ワイヤーに妨害されいつも通りのブラッシングがしにくい
⑥対応症例対応できない症例がある(重度の叢生や出っ歯は難しい場合がある)幅広い症例に対応できる
⑦費用平均約100万円~平均約70万円~80万円

中でも、治療中の痛みや対応症例などについては、患者さまの関心もかなり高いのではないでしょうか。以下で、上記の違いを踏まえた上で、インビザライン治療とワイヤー矯正のメリットとデメリットを詳しく解説するので、ぜひ続けてご覧ください。

【比較検討】インビザラインとワイヤー矯正両者のメリットとデメリットを解説

【比較検討】インビザラインとワイヤー矯正両者のメリットとデメリットを解説

上記で、インビザラインとワイヤー矯正の主な違いを解説しました。ここからは、その両者の違いを踏まえた上で、それぞれ矯正方法にどのようなメリットとデメリットがあるのかについて詳しく見ていきましょう。

以下の順序で、インビザラインとワイヤー矯正それぞれのメリットとデメリットを解説します。

  • インビザラインのメリット(痛みが殆どない、他)
  • インビザラインのデメリット(対応症例に制限がある、他)
  • ワイヤー矯正のメリット(対応症例が幅広い、他)
  • ワイヤー矯正のデメリット(治療中の見た目が気になる、他)

インビザラインとワイヤー矯正のメリットとデメリットは相反していることが多いです。ご自身が歯列矯正に最も求めることを思い浮かべながらご一読いただければ、治療法を決定する参考になるでしょう!

インビザラインのメリット

インビザラインのメリット

インビザラインの代表的なメリットは、以下の3点です。

  • 痛みが殆どない
  • 治療中の見た目が良い
  • 口内を清潔に保ちやすい

インビザラインは、殆ど痛みを感じません。アライナー1枚で動く歯の量は約0.25mmと少なく、一歩一歩着実に歯を動かしていくため、強い痛みを感じにくいのですね。さらに、インビザライン治療では、実際の治療を開始する前にPC上で歯の動き方をシミュレーションし、効率的で無理のない歯の動かし方を緻密に計算しているため、痛みを抑えられていることもあります。

そして、治療中の見た目ですが、インビザラインで使用する矯正装置アライナーは、厚さ約0.5mmの非常に薄い透明のプラスチックで作られています。そのため、至近距離まで近づかないと、アライナーを装着していることに気づかれないことが多いです。

このように、インビザラインは痛みを殆ど感じなかったり、矯正装置が目立ちにくかったりと、患者さまの心理的ストレスが少ない治療法です。

インビザラインのデメリット

インビザラインの代表的なデメリットは、以下の2点です。

  • 治療期間が長期化する恐れがある
  • 対応症例に制限がある

インビザラインは、ワイヤー矯正と異なり矯正装置を自由に取り外すことが可能です。そのため、1日の装着時間(最低20時間)を守らないと、歯の動きに遅れが出てしまい、治療期間が長期化する恐れがあります。インビザラインは、患者さま個人の自己管理能力に左右される治療法ということですね。

そのほか、インビザラインは対応症例に制限があるというデメリットがあります。例えば、重度の叢生(ガタガタな歯並び)は、歯の移動量が多いためインビザラインだけで対応することは難しいです。また、出っ歯によるお口の盛り上がりを引っ込めることも、インビザラインだけでは叶わない可能性も。インビザラインで対応できるかどうかは、検査をしてみないと判断できません。そのため、まずは気軽に歯科のカウンセリングを受けてみましょう。

インビザラインと出っ歯治療の関係について詳しく記載している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正の代表的なメリットは、以下の2点です。

  • 対応症例が幅広い
  • 比較的早く治療を終えられる可能性がある

ワイヤー矯正の最大のメリットは、対応症例が幅広いことです。インビザラインでの対応が難しい重度の叢生や出っ歯治療も、ワイヤー矯正なら叶います。なぜなら、ワイヤー矯正は歴史が長く、これまでに多くの症例に対応してきた実績とデータがあるからです。また、歯を大きく動かすことに長けていることも、対応症例の幅広さにつながっています。

そして、ワイヤー矯正は、1度矯正装置を装着すると、基本的には治療が終わるまでずっと付いたままです。そのため、装着時間不足によって、治療期間が長引く恐れはありません。

ワイヤー矯正のデメリット

ワイヤー矯正の代表的なデメリットは、以下の3点です。

  • 食事に制限がかかる
  • 治療中の見た目が気になる
  • 虫歯になるリスクがインビザラインより高い

食事中に矯正装置を取り外せるインビザラインとは異なり、ワイヤー矯正では食事に制限がかかります。例えば、ガムやキャラメルなどは、矯正装置に絡みついて取れなくなる可能性があるので食べられません。そのほか、フランスパンやスルメ、ステーキなど噛みちぎる必要があるような食べ物も、矯正装置が外れてしまう可能性があるので、細かく切ってから食べるなど工夫が必要になります。

また、矯正装置を取り外せないことから、普段通りの歯磨きがしにくいです。そのため、矯正装置の周囲に食べかすや汚れが溜まりやすく、インビザラインより虫歯になるリスクが高くなります。

このように、インビザラインとワイヤー矯正は一長一短です。患者さま個人によって、何を優先するべきかは異なります。そのため、メリットとデメリットを理解してもまだ、どちらの矯正方法にするか迷われる方も少なくないでしょう。その場合は、どうしたらいいのでしょうか。以下で、インビザラインとワイヤー矯正で迷った場合にすると良いことを解説するので、ぜひ併せてご覧ください。

インビザラインとワイヤー矯正で迷ったら?歯列矯正のカウンセリングを受けよう!

インビザラインとワイヤー矯正で迷ったら?歯列矯正のカウンセリングを受けよう!

インビザラインとワイヤー矯正の違いやメリット・デメリットを理解してもなお、どちらにするか迷われている方は、ぜひ歯科医院のカウンセリングを受けてください。

歯科医院のカウンセリングでは、患者さまが抱えていらっしゃるお口周りのお悩みや理想をしっかりと伺い、どうすればそのお悩みを払拭できるのか、またその理想を叶えられるのかを歯科医と一緒に考えることができます。また、問診だけでなく、実際に口内を視診するため、より患者さま個人に最適化したプロの意見を聞けます。

実際に歯科医と話すことで、患者さま個人のお考えもまとまりやすくなるので、ぜひカウンセリングを受けてみてください。ただし、その際は歯列矯正全般に見識のある歯科医のもとでカウンセリングを受けるように注意しましょう。インビザラインとワイヤー矯正のどちらか一方の実績しかない歯科医は、適切な提案ができない可能性があるからです。

当院では、カウンセリングを通して、患者さまに最適な治療法を提案します。必要があれば、インビザラインとワイヤー矯正の併用も提案できるので、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。

まとめ:インビザラインとワイヤー矯正の違いを理解して最適解を導き出しましょう

まとめ:インビザラインとワイヤー矯正の違いを理解して最適解を導き出しましょう

当記事では、インビザラインとワイヤー矯正の主な違いと両者のメリット・デメリットについて解説しました。

インビザラインとワイヤー矯正は一長一短で、どちらか一方だけが優れているわけではありません。例えば、インビザラインは、治療中の痛みが少なかったり、矯正装置が目立たなかったりなどのメリットがあります。一方で、ワイヤー矯正も、対応症例が幅広いなどのメリットがあります。

両者のメリット・デメリットを理解してもなお、どちらの治療法にするか迷われている方は、歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。当院では、初めて来院される患者さまでも、気兼ねなくお口周りのお悩みを相談していただけるよう、リラックスできる環境づくりに努めているので、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。

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