インビザラインが痛い?痛みを感じる5つの瞬間と痛みへの対処法を解説
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従来は、歯列矯正といえばワイヤー矯正。そのため、歯の表面についたワイヤーをイメージして「歯列矯正はしたいけど、矯正中の痛みが怖くて勇気が出ない…」と思われる方も多くいらっしゃいました。

しかし、最近はマウスピースを装着することで歯列を整えられるインビザラインも矯正治療の主流になりつつあり、以下のようなご質問を頂く機会が増えています。

「インビザライン治療はワイヤー矯正と比べて痛みは少ない?」

「インビザライン治療中に、痛みを感じるときはある?」

「インビザライン治療中に痛みが続く場合は、どうしたらいい?」

そこで、当記事では以下の内容を解説いたします。

  • インビザラインは痛い?
  • インビザライン治療中に痛みを感じる5つの瞬間
  • インビザライン治療で感じる痛みへの対処法3選

記事の後半では、インビザライン治療で感じる痛みへの対処法も解説しています。応急処置の対処法から痛みが続く場合の対処法まで解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

インビザライン治療を検討中で「まずはインビザラインのメリット・デメリットが知りたい」という方は、こちらのページをご覧ください。>>インビザラインのメリット・デメリット

【この記事の執筆と監修者】

こうつ歯科・矯正歯科 (大阪府吹田市)理事長
CiAO マウスピース矯正勉強会 代表(歯科医師向け)
インビザライン プラチナプロバイダー

高津 充雄(歯科医師)(こうつ みつお)

歯ならびで後悔する人をなくしたいという想いで、 歯列矯正を安全に行うための知識を発信しています! 矯正治療では歯ならびを綺麗にするだけではなく、口元まで美しく整えることを心がけています。 可愛く・格好良くなっていただけるように、精密な診断とシミュレーションを活用して治療を行います。

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インビザラインは痛い?インビザラインは痛みが少ない治療法です

インビザラインは痛い?インビザラインは痛みが少ない治療法です

結論からお伝えいたしますと、インビザラインは痛みが少ない治療法です。インビザライン治療では、以下のような理由から痛みが大幅に抑えられています。

  • 1枚のアライナーで動かす歯の量が少ない(アライナー1枚あたり約0.25mm)
  • 効率的かつ無理のない歯の移動経路がPCで緻密に計算されている
  • ワイヤー矯正と異なり鋭利な針金が口腔内を傷つける可能性がない

インビザライン治療では、iTeroと呼ばれる3D口腔内スキャナーで患者さまの歯型データを正確に取得します。そして、その歯型データや精密検査データをPC上の専用ソフトに落とし込み、歯の動かし方をシミュレーションします。つまり、実際の治療を始める前に、効率的で無理のない歯の移動経路を緻密に計算できるため、痛みを最小限に抑えられるわけです。

アライナー交換時は少し痛む?インビザラインの治療中に痛みを感じる5つの瞬間!

アライナー交換時は少し痛む?インビザラインの治療中に痛みを感じる5つの瞬間!

ここまで、インビザライン治療は痛みの少ない歯列矯正法であると解説しました。しかし、特定の状況下では、多少の痛みを感じる場合も。ここからは、インビザライン治療で痛みを感じる状況について解説します。

インビザラインの治療中に痛みを感じる瞬間は、以下の5点です。

  • 初めてアライナーを装着した時
  • 歯が動く時
  • 新しいアライナーに移行した時
  • アタッチメントが頬に当たる時
  • IPRや顎間ゴムなどの処置をした時

これら5つの痛みを感じる瞬間について、以下でそれぞれ詳しく解説します。現在インビザライン治療中で痛みを感じていらっしゃる方は、どのパターンに当てはまるか参考にしながらご覧ください。

痛みを感じる瞬間①:初めてアライナーを装着した時

初めてアライナーを装着した際は、患者さま自身が慣れていないことから痛みを感じやすくなります。正確に表現すると、痛みというよりは、締め付け感などの違和感をもつ方が多いです。

インビザライン治療前は、歯に外からの圧力が全くかかっておらず、歯根があごの骨にしっかりと固定されています。しかし、アライナーを装着すると、歯が同じ位置に留まろうとする力とは反対の歯を移動させようとする力が加わるため、痛みを感じやすくなります。この痛みは、初めてアライナーを装着してから約3日~1週間で落ち着くことが殆どです。

痛みを感じる瞬間②:歯が動く時

実際に歯が動く際も、痛みを感じることがあります。歯列矯正では、歯を支えている歯槽骨が吸収されたり、再生されたりすることで、徐々に歯が動いていきます。これが、歯列矯正で歯が動く仕組みです。

そして、この歯槽骨が吸収すなわち溶かされる際には、発痛物質が分泌されます。そのため、歯が動き出す時には、痛みを感じるのです。

発痛物質は、歯が動き出してから大体24時間~48時間の間に最も分泌されます。そのため、このタイミングで痛みを感じやすいです。しかし、その後は徐々に発痛物質の分泌量が減り、次第に痛みが引いてきます。

インビザラインの仕組みについて記載している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。

痛みを感じる瞬間③:新しいアライナーに移行した時

痛みを感じる瞬間③:新しいアライナーに移行した時

新しいアライナーを装着した際も、痛みを感じやすいです。アライナーは、その段階の歯並びとの間に少しズレができるように作製されています。

新しいアライナーに交換したばかりの時は、歯並びとのズレが最も大きいため、締め付けられているように感じやすいのですね。

しかし、歯が動き出すことにより、そのズレは小さくなっていくため、同時に痛みも治まっていきます。個人差はあれど、3日~4日ほどで痛みは落ち着いてくるでしょう。

痛みを感じる瞬間④:アタッチメントが頬に当たる時

アタッチメントが頬に当たる痛みを感じる方もいらっしゃいます。アタッチメントとは、歯の表面につけるレジン(プラスチック)の突起物のことです。

アタッチメントは小さいですが、凸凹しているため、頬に当たると痛みを感じます。また、それだけでなく、頬に傷がついた場合は口内炎を発症することも。

食事の時など、アライナーを取り外している際はアタッチメントが頬に当たる可能性があるため注意が必要です。アタッチメントは、歯科医の判断のもとで凸凹を丸めることもできます。そのため、アタッチメントが頬へ当たる痛みが強い場合は、歯科医へ相談することをお勧めします。

痛みを感じる瞬間⑤:IPRや顎間ゴムなどの処置をした時

IPRや顎間ゴムなどの処置をした際も痛みを感じます。IPRとは、歯を並べるスペースを作るために、隣接する歯と歯の間をわずかに削る処置のことです。歯を削ると神経が過敏になりやすく、その結果として歯がしみるような痛みを感じることがあります。痛みが1週間経っても引かない場合は、歯科医へ相談してください。

そのほか、顎間ゴムと呼ばれる輪ゴムのような歯科矯正器具を上下の歯に引っ掛ける処置をした際も、歯が引っ張られるような違和感を持ちやすくなります。

痛みが続く場合は歯科へ!インビザライン治療で感じる痛みへの対処法3選!

痛みが続く場合は歯科へ!インビザライン治療で感じる痛みへの対処法3選!

ここまで、ワイヤー矯正と比べて痛みが少ないインビザライン治療で痛みを感じる瞬間を解説しました。口腔内に違和感や痛みを感じると、非常に気になってストレスになってしまいますよね。ここからは、痛みを感じた際にできる3つの対処法について解説します。

インビザライン治療で痛みを感じる際の対処法は、以下3点です。

  • 鎮痛剤を内服する
  • 硬い食べ物を避けて柔らかい食べ物を選ぶ
  • 歯科医に相談する

これら3つの対処法について、以下でそれぞれ詳しく解説します。現在インビザライン治療の痛みを感じている方は、ぜひご覧いただき参考にしてくださいね。

対処法①:鎮痛剤を内服する

歯が動くときの痛みを感じた際は、応急処置として鎮痛剤を内服することが有用です。ただし、市販の鎮痛剤を使用する前には、必ず歯科医に相談しましょう。(インビザライン治療の開始時に予め歯科医に聞いておくと良いです。)

市販の鎮痛剤(イブプロフェン系)は、痛みだけでなく歯の動きに必要な炎症も抑えてしまうため、結果として歯の動きが遅くなってしまう可能性があります。そのため、歯科医によっては痛みだけを抑えるアセトアミノフェン系の鎮痛剤を処方することも。市販の鎮痛剤を購入したい場合は、必ず事前に歯科医へ確認しましょう。

対処法②:硬い食べ物を避けて柔らかい食べ物を選ぶ

痛みを抑えるためには、硬い食べ物を避けて柔らかい食べ物を選ぶことも有用です。硬い食べ物を咀嚼すると、歯根膜に刺激が伝わり、痛みを感じやすくなります。また、IPRの処置を行っている場合は、咀嚼の衝撃が神経を伝って痛みを感じる場合も。

そのため、痛みのピーク時には、うどんやおかゆ、スープなど強い力で咀嚼しなくても済むような食べ物を選ぶようにしましょう。咀嚼する際も、意識的にやさしく噛むようにすると、さらに痛みを抑えられます。

インビザライン治療中の食事について記載している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。

対処法③:歯科医に相談する

上記で紹介したインビザライン治療中に発生する痛みは、約3日~1週間程度で引いてくる痛みばかりです。もし、1週間以上痛みが続く場合は、口腔内で何かしら別のトラブルが発生している可能性が高いため、放置せずに歯科医に相談してください。

歯科医に相談していただければ、検査を通してその痛みの原因を突き止められるため、適切な対処を行うことができます。また、歯の動き方が治療計画より遅れていて痛みが続く場合は、治療計画の見直しも行うことも。重要なことは、痛みや違和感を放置しないことです。放置してしまうと、結果的にインビザラインの治療期間が延びてしまうことに繋がるため注意しましょう。

当院では、普段から患者さまとのコミュニケーションを積極的に取り、患者さまが少しの痛みや違和感でも相談しやすくなるような関係作りに努めています。些細な違和感であってもご相談頂ければと思いますので、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。

まとめ:インビザラインは痛みの少ない矯正治療法!痛みが続く場合は歯科医へ相談しよう!

まとめ:インビザラインは痛みの少ない矯正治療法!痛みが続く場合は歯科医へ相談しよう!

当記事では、インビザライン治療が痛いのかどうかについて解説しました。インビザライン治療は、効率的かつ無理のない歯の移動経路がPCで緻密に計算されているため、痛みが少ない治療法です。ワイヤー矯正の痛みをイメージして矯正治療に勇気が出ない人には、インビザライン治療を検討してみてはいかがでしょうか。

ただし、インビザライン治療でも、特定の状況下では痛みを感じる場合もあります。特に、歯が動く際は、発痛物質が分泌されるため痛みを感じます。そのほか、新しいアライナーに交換したばかりの時も、締め付けられているような感覚になりやすいです。

しかし、痛みは鎮痛剤で抑えられるので安心してくださいね。もし、痛みが1週間以上引かない場合は、歯科医にすぐに相談しましょう。痛みや違和感を放置してしまうと、インビザラインの治療期間が延びてしまうことに繋がるため注意が必要です。

当院では、患者さまの痛みの原因を正確に突き止め、適切な対処法を提案いたしますので、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。

矯正治療で後悔して欲しくない

歯並びを綺麗にしたいと一大決心して歯列矯正を始めてみたものの、ご自身の思い描いていたような歯並びや口元にならなかったら、とても辛くて悲しいでしょう。
歯列矯正で後悔しないように、この記事があなたのお役に立てたらとても嬉しいです。

歯列矯正で後悔しないようにするためには、しっかりとあなたの想いや希望を聞いてくれる歯科医師に出会うことが大切です。
ご自身の歯並びや口元をどのようにされたいのか親身に相談に乗り、そしてそのご希望に合うように治療を進めてくれる歯科医師に治療をお願いすれば、後悔のない理想的な歯並びを手に入れることができるでしょう。

私たちが選ばれる 6つの理由

マウスピース矯正の講師が行う矯正治療

01

マウスピース矯正の講師が行う
矯正治療

マウスピース矯正の講師が行う矯正治療

当院の理事長である高津は日本中にマウスピース矯正の知識を伝える歯科医師向け勉強会(歯科医師が400名以上在籍2024年1月現在)の代表を務めています。

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また高津自身が講師を務める歯科医師向けマウスピース矯正の講習会でこれまでに450名を超える歯科医師(2024年1月現在)に指導をしています。
歯科界の第一線で活躍されている先生もご受講いただき、高い評価をいただいております。

02

通算治療実績300名以上
で経験豊富

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理事長の高津はインビザラインの年間症例数が多いドクターに与えられるプラチナプロバイダーを4年連続で獲得、そして2023年はダイヤモンドプロバイダーを獲得(連携医院と共同)、通算治療実績は300名を超えています。
数字が全てではありませんが、マウスピース矯正で患者様が満足の行く治療結果を得るためには、技術や経験がないと難しいと言えるでしょう。

デジタルを駆使したマウスピース矯正

矯正治療のシミュレーションは全て理事長の高津が作成しますのでご安心しておまかせください。

マウスピース矯正の講師が行う矯正治療
お顔と歯並びを総合的にデジタルで診断

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お顔と歯並びを
総合的にデジタルで診断

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マウスピース矯正では、治療開始前の精密検査のデータをもとに、3Dの治療計画ソフトウェアを使って、治療開始から治療終了までの歯の動きを3Dシミュレーションで見ることができます。

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この3Dシミュレーションは、CT撮影で得られた骨のデータと重ね合わせすることができ、より安全に歯の移動を診断し、治療計画を立てることができます。

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患者様の歯並びを綺麗にして口元を自然な美しさに改善するために、歯を見るだけではなく、お顔と歯並びのバランスを考え、デジタルを駆使して総合的に診断致します。
正面だけでなく、横顔の診断も大切にしています。お口元が出でいる方は、前歯を後ろに移動させると、とても綺麗な口元の印象に変わります。
そこに歯科医師の診断の差が出ます。口元が綺麗になると人生が変わります!

改善後のイメージを治療開始前にシュミレーション

04

矯正相談(無料カウンセリング)
あなたの想いをお聞きします

マウスピース矯正の講師が行う矯正治療

まず、しっかりと患者様のお気持ちをお聞きします。
歯並びやお口元をどのように気になられているのか、あなたの想いをお聞きします。
歯科医師と歯科衛生士が実際にお口の中を拝見し、口腔内写真を撮影し、必要に応じてレントゲンを撮影し今後の治療方針をご説明いたします。
貴重なお時間を使って当院にいらっしゃったことを後悔させません。
(レントゲンは保険診療費用をいただきます。正確な治療方針をご説明するためにレントゲン撮影を推奨しています)

05

医療コーディネーターがさらに
しっかりと想いをお聞きします

マウスピース矯正の講師が行う矯正治療

せっかく歯並びの相談に来たのに、時間が足らずに納得できるまでお話ができなくては時間の無駄になってしまうかも知れません。
当院では医療コーディネーターが在籍し、歯科医師と歯科衛生士による矯正相談の後にさらにしっかりとお気持ちをお聞きし、お悩みの解決のお手伝いをさせていただきます。医療コーディネーターまで在籍しているクリニックは中々ございません。
歯科医師や歯科衛生士に話しにくい内容もカウンセリングルームでゆっくりとご相談ください。

改善後のイメージを治療開始前にシュミレーション

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大阪の中心地から
お車で20分の好立地

マウスピース矯正の講師が行う矯正治療

こうつ歯科・矯正歯科は、新大阪からお車で15分、梅田から20分の好立地にあり、北摂エリアを中心に大阪中から患者様が来院されます。
患者様専用の駐車場を6台完備しています。
大阪府外の方も矯正治療のために通院されています。

無料相談と治療の流れ

01

矯正相談のご予約・ご来院

無料相談と治療の流れ

WEB診療予約フォーム、もしくはお電話にてご予約をお願い致します。
ご来院後、医療コーディネーターがあなたの想いをお聞き致します。「歯並びのガタガタが気になる」「口元が出ている」「八重歯を治したい」など、歯並びのお悩みをお聞かせください。

02

レントゲン撮影・お口の中のチェック

無料相談と治療の流れ

※矯正相談の際には、レントゲン検査(保険診療費:約3000円程度)をお勧めしております。レントゲン検査をせずにカウンセリングだけを受けることも可能ですが、レントゲン検査をしていただいた方が、より正確で具体的なアドバイスが可能です。
診療室に移動し、歯科医師、もしくは歯科衛生士がお口の中をチェックします。虫歯がないかどうかの確認も大切です。

03

口腔内写真の撮影・お顔の撮影

無料相談と治療の流れ

口腔内写真とお顔のお写真を撮影します。
お顔と歯並びの関係は、治療方針を決めるために重要です。

04

治療方針の説明

無料相談と治療の流れ

撮影した資料を診察室の大画面で見ていただきます。
写真をお見せしながら、現在のお口の状態からあなたの理想に近づくために矯正を行う場合の治療方針を説明致します。
無料カウンセリングは歯科衛生士が担当させていただくことがあります。

05

口腔内スキャン・簡易シミュレーションを用いた説明

無料相談と治療の流れ

最新デジタルの、口腔内スキャナー『iTero(アイテロ)』を使用し、お口の中を3D 画像としてコンピューターに反映します。従来の粘土のような材料による型取りではなく、スキャナーで多くの写真を撮ることによる最新の印象方法です。
AI機能を使用した簡易的な歯並びのシミュレーションをお見せ致します。
※歯並びの状態によっては口腔内スキャンを行わないことがあります。

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カウンセリング

無料相談と治療の流れ

「大まかな治療方針は?」「抜歯が必要か?」「治療期間は?」「来院頻度は?」「マウスピース矯正のメリットとデメリットは?」「ワイヤーを使う可能性は?」「顎間ゴムの使用は?』「インプラントアンカーの使用は?」「費用は?」「医療費控除の目安は?」「医療ローンについて」など、様々な疑問を歯科医師、歯科衛生士、医療コーディネーターがしっかりとお時間をかけて解決致します。

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